朝礼・表彰伝達
朝礼・表彰伝達
今日は対面式以来初めて全校生徒がグラウンドに集まって、全校朝礼が行われました。
対面式とは整列場所が違い、また退場の順番も新たに説明されました。
一年生にとっては新しいことの多い朝礼でしたが、しっかりした態度で総勢1800人超が臨みました。
表彰伝達
テニス部
2022年 第31回 伊予銀カップジュニアテニス大会
男子
シングルス
・第1位 薦田
・第3位 鈴木
・第3位 河野
ダブルス
・第1位 玉井・大原
・第3位 薦田・河野
・第3位 大塚・石丸
女子
シングルス
・第1位 濱田
・第2位 石川
・第3位 近江
ダブルス
・第1位 濱田・石川
・第2位 近藤・日詰
・第3位 石森・日野
放送部
第17回 愛媛県高等学校放送コンクール
ショートムービー部門
・最優秀 新田高等学校「コロナ禍の色彩」
学校長講話
校長先生からは、人の心理状態におけるバイアスを取りあげたお話がありました。特に「正常性バイアス」(非常時に起こる心の防御作用)を認識することで、非常変災時には正しい状況把握と判断ができるようありたいと考える良い機会をくださいました。
バイアス
(朝礼講話)令和4年4月19日
バイアスという言葉がありますが、日本語ではどんな意味でしょう。辞書には裁縫や電気関係の専門用語とするものを含め、4つほど記載されていますが、最も一般的に使われるのは、「先入観」「偏見」という意味です。近年、この意味でのバイアスという言葉を用いた心理学の用語が、報道などの場面でしばしば見られます。
その一つが、「正常性バイアス」です。人には、些細なできごとにほんろうされたり、心配や不安に押しつぶされたりしないよう、自然と脳が働き、心の平穏を保つ作用が備わっています。だから、余程のことがない限り大きく動揺することなく、日常を過ごすことができるのです。ところが、この防御作用が深刻な事態を引き起こす原因になることがあります。災害などで目の前に危険が迫っていても、「どうせたいしたことない」「自分は大丈夫」「まだ大丈夫」などと考えてしまい、最悪のケースを招いてしまうのです。これを「正常性バイアス(正常化の偏見)」と言います。別名「何とかなるだろうバイアス」とも呼ばれます。
東日本大震災(2011年 平成23年3月)では、津波警報が発令されても避難しない人が多く、実際に津波が目視できるようになってから避難をはじめるといったことで、結果として多数の犠牲者が出ました。また、西日本豪雨(2018年 平成30年7月)でも、同様のケースが多々見られました。「正常性バイアス」は、予想外の大きな力で人々の行動を制限するのです。
我々は、誰にでもこの「正常性バイアス」が起こることを、まずしっかり自覚しておくとともに、災害などに対しては、過去の災害を教訓として心に深く刻んでおくことが大切です。そして、「正常性バイアス」に陥らないようにするには、日ごろの避難訓練が有効です。訓練を重ねることで、いざというとき、正常性バイアスに作用されず自然にいつもと同じ行動をとれるようにしておくことが、減災を可能にします。率先して危険を回避する率先避難者を目指しましょう。