始業式・新任式
令和3年度の始業式と、新しく着任した先生方の紹介がありました。
新任式
先に行われた新任式では、新しく着任した先生方がひとりひとり校長先生より紹介されました。
それぞれの先生が授業に赴く教室も併せて発表され、特に授業でお世話になる生徒たちは特段の興味をもって新任の先生を迎えました。
また、代表の先生からは新任の挨拶もあり、生徒たちはいち早く名前を覚えました。
始業式
新任式の後には令和3年度の始業式が行われました。
新しい制服もずいぶん学校に馴染んできましたが、この後入学式では新しく550名を超える新入生が新しい制服で入学してきます。
3年生には最上級生として、2年生には先輩として新入生の目標となれる姿であって欲しいと思います。
学校長式辞
1学期始業式
令和3年4月8日(木)
今日から令和3年度が始まります。午後には、入学式があり新入生568名も入学してきます。コロナの影響が心配されますが、一人一人が感染防止対策に万全を尽くしながら、地に足を付けた教育活動をしていきましょう。
1学期の始業式に当たり、1年間を通して良好な人間関係を保つために情報の発信・受信ということについてお話をしたいと思います。
まず、発信についてです。
皆さんは、北原白秋の「ひとつのことば」という詩を読んだことがありますか?
『ひとつのことば』 (北原 白秋)
ひとつのことばで けんかして ひとつのことばで なかなおり
ひとつのことばで 頭が下がり ひとつのことばで 心が痛む
ひとつのことばで 楽しく笑い ひとつのことばで 泣かされる
ひとつのことばは それぞれに ひとつの心を持っている
きれいなことばは きれいな心 やさしいことばは やさしい心
ひとつのことばを 大切に ひとつのことばを 美しく
言葉はとても大きな力を持っています。発する言葉次第で人間関係にも大きな影響を及ぼします。人生を変えてしまうことさえあります。自分が口頭で発する言葉はもちろんですが、LINEなど SNSで発する言葉にも十分な配慮が必要です。メールやLINEは速さや手軽さが大きな魅力ではありますが、読み直しや言葉を選ぶための十分な間合いも取らずに発信することから、トラブルが多く発生します。とても便利なツールですが、こうした負の側面があることを決して忘れてはなりません。いくら親しくても、相手の心情を思いやり、心の通う、心のこもった言葉で文章を書くよう心がけましょう。
次に、受信についてです。人の話を聞くということに焦点を絞って話します。日ごろ皆さんは人の話を聞くときに、相手に対してどのような姿勢や目線で聞いていますか?下を向いたり、よそ見をしたりしていても、話は聞こえます。しかし、決して心に響くものにはならないでしょう。相手の目を見て聞くことが大切です。それが相手への礼儀でもあります。1対1のコミュニケーションの場合は、このことが比較的容易に自覚できます。ところが、聞く側の多数の中の一人になったときはどうでしょう?授業中、先生や仲間が話しているとき、顔を上げしっかり相手の方を見てきいていますか?話は目で聴きましょう。
このときのきくは「聴」という字です。この字のつくりを考えると、耳へんに+と目と心からできており、耳だけでなく目や心を使って相手を理解しながらきくことを意味しています。改めて話は「目で聴く」ことを強く意識してください。そうすれば良好な人間関係を築いたり維持したりすることができるとともに、集中力が増すので授業中の学習内容等の理解も一段と進み深まるでしょう。
年度はじめにあたり、「心の通う言葉を使う」「目で聴く」という話をしました。充実した実り多い1年になるよう願っています。