入学式
何とか残った桜の花が霧雨をあつめて雫にする中、新田高校では実に657名の新入生を迎えて盛大な入学式が行われました。
新入生はまだまだ着馴れない新しい制服を着て、緊張した面持ちで式に臨みました。
入学許可宣言
はじめに、校長先生より657名の新入生に向けて、入学許可の宣言が行われました。
学校長式辞
入学許可宣言ののち、和田真志校長より、式辞が述べられました。
式辞
今年の春は、いろんな意味で、本当に春らしい心穏やかなものでした。この4月から、学校教育活動においても、マスクの着脱を求めないこととなっております。もちろん、「感染リスクが比較的高い学習活動」については、一定の感染症対策を行うことが望ましいとされていますが、全体としては、皆さんにとって、いいスタートが切れる舞台が整いました。
本日、お忙しい中にもかかわりませず、多数の御来賓の皆様に御臨席を賜り、誠にありがとうございます。
ただいま入学を許可しました六百五十七名の皆さん、御入学おめでとうございます。ようこそ新田高校にいらっしゃいました。また、保護者の皆さま、お子様の御入学、誠におめでとうございます。我々教職員一同、心からお喜びを申し上げ、在校生とともに大いに歓迎いたします。
本校は創立八十五年の歴史と伝統を誇る大規模校で、新入生である皆さんの人数も昨年度に引き続き県内最多、最も勢いのある学校です。また、卒業生は新制の新田高校だけでも五万人を超えています。こういった人材輩出の規模だけでなく、敷地面積も広大なものであり、いずれも県下ナンバー一を誇る学校なのです。
県高校総体での優勝種目の数も他を寄せ付けず、「スポーツの新田」の呼び声は全国に響きわたっています。また、国公立大学等への進学実績も着実に伸びており、「文武両道」の実現も魅力の一つです。皆さんにはぜひそうした「新田プライド」を引き継ぎ、進化させていってほしいと願っています。
もう一つ、皆さんにお願いしたいのは、この学校を好きになってほしい、愛してほしいということ。皆さんの3年間が、有意義なものとなるためには、一日のほとんどを過ごすこの学校が楽しくなければなりません。勉強するにせよ、部活動に励むにせよ、友人たちとの人間関係を育むにせよ、この場所が、皆さんにとって、あなたたち全員にとって居心地のいい場所でなければなりません。そういった空間を作るために、まず自分たちの母校を好きになることが一番です。
新田高校の一つの大きな目標である「健全有為な人材の育成」、これは、簡単に言い換えますと、心身ともに健全で、相手を思いやる心を持ちながら、社会に貢献できる人になろう、ということですが、本校の素晴らしいところは、この「一つ」の目指すところに向かって、様々なルートがあるということです。そうなのです。やり方は一つではありません。学習に力を尽くしながら、あるいは部活動に打ち込みながら、あるいはその両方に取り組みながら、もしくは自分の興味がある事を追求しながら。これほど多くの方がいらっしゃるのですから、画一的なやり方は存在しえません。皆さんそれぞれが、自分で考えてこうしようと思った取り組み方、過ごし方を尊重しつつ、先生方にも相談に乗っていただくことで、この高校生活を有意義なものにしてください。
本校の校歌の中に、「いつくしき母校」「常盤なす母校」という言葉があります。これは威厳があり、永遠不変の母校と言う意味。少々のことでは揺らぐことのない、しっかりとした学びの環境がここにあります。この新田高校で、先輩方も母校を愛しつつ、それぞれに成長を果たして、社会で活躍されています。ぜひ皆さんもこの3年の間に何をすべきかをしっかりと見つめ、将来に向かって邁進してください。一人一人が毎日の努力を重ねることで、さらに新田高校の歴史は積み上げられ、いっそう盤石なる母校となるのです。学んでよかった、励んでよかった、鍛えてよかったと思える高校生活となるように、教職員一同、心を込めて支援申し上げることをお約束いたしますととともに、新入生の皆さまが、それぞれの目標に向かって、胸を張って進まれることを心よりお祈りし、式辞といたします。
理事長式辞
今年から理事長となった永井理事長から、新入生に向けて式辞が贈られました。
来賓祝辞
PTA会長
愛媛県知事(披露)
新入生代表宣誓
入学を許可された新入生の代表者から、新田高校の伝統を引き継ぎ、自分たちが新たなページを綴ることが力強く誓われました。
最後に校歌が披露されて入学式を終えました。
来週から始まる新しい生活や、ライトグレーの制服に馴染むころには、新入生の皆さんが新田高校を大好きになっていることを願います。