新田高等学校

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始業式


年も改まって、新学期の始業式が行われました。

感染症対策のため配信での始業式となりましたが、三学期の始まりにあたって気持ちを新たにすることができました。


校長先生からは、一年の始まりにあたって、確実に努力を重ねていくことのできる人を目指そうというメッセージをいただきました。

学校長式辞

3学期始業式

 明けましておめでとうございます。令和5年が始まりました。また、第3学期が今日スタートします。こうした節目の新しいときには、仕切り直して、改めて目標を明確にし、スタートを切る、といった人が多いのではないでしょうか?今年、皆さんはどんなことに挑戦しようと決意していますか?

 正月2日に、11月に行われた第70回全日本剣道選手権大会で優勝、愛媛出身で初の日本チャンピオンになった、本校卒業生の村上哲彦選手の祝賀会に参加する機会がありました。彼から今年の抱負・決意等含めたお話を聞かせてもらいました。村上選手は、大会で延長戦を何度も戦い勝ち上がりましたが、スポーツに限らず、こうしたし烈なトーナメントの頂点を極めた人の話には、「新しい景色を見た」視野の広がりを感じます。

 そんなトーナメントの参戦を24年余り続けて来て、昨年41歳で現役引退を表明したプロテニスプレーヤーがいます。知っている人も大勢いると思いますが、スイス出身のロジャー・フェデラー選手です。彼は、世界の4大テニス大会(グランドスラム)で20回優勝、史上6人目のキャリア・グランドスラム達成(生涯4大大会全制覇、生涯グランドスラム)、世界ランキング1位連続在位「237週」(約4年半)などテニス界の記録をことごとく塗り替えてきた選手です。全盛期には「負けることは無いのではないか」と思わせるほどの強さで、史上最強のオールラウンドプレーヤーと称されていました。プレーを離れると謙虚で、世界中のファンから愛されました。

彼の若い人たちに向けた引退後のメッセージは、とても示唆に富んでおり、少し長くなりますが、その要旨を紹介しておきます。

「僕だって常に勝ち続けていたわけではない。とてもつらい敗北もあった。思うような結果が出ずに悩むことは誰にでもある。負けて、負けて、負け続ける。そんなときでも挑戦をやめてはいけない。逃げ出さずに努力を続ければ、いつか流れは変わる。勤勉な努力は、いずれ成功に導いてくれると信じることだ。

もちろん、時に人生は残酷な面もあり、必ずしも努力がテニスコートでの成績として、報われないこともある。そんなとき、少し視野を広く持つことをすすめたい。年齢を重ねるにつれてハードワークを通じて学んだことは、きっと生きてくる。まったく違う分野かもしれないが、人生の果実になることに気づく。」

以上がフェデラー選手のメッセージです。

すべての生徒に対して、とりわけ今、勉強や部活動等で思うような結果が出ず、試練に直面している人に、「挑戦をやめるな!誠実に努力を続けてみよう!」というとてもシンプルな助言です。私たちが見ることができていない景色を見た人からのメッセージです。とても説得力があると思いませんか?

今年1年、いや人生を通して、フェデラー選手の言葉を心に刻んで、ハードワークに取り組んでください。大きな果実が実ることを祈っています。

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