新田高等学校

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終業式・全国大会壮行式


2学期最終日に、終業式と冬のうちに行われる全国大会への壮行式が行われました。


終業式と壮行式は、感染症対策のために配信で行われました。


最初に校長先生から全国大会に出場する各部の紹介が、生徒会副会長から激励の言葉が伝えられました。


全国大会に出場するバスケットボール部とダンス部からそれぞれ決意が語られ、生徒たちは画面越しに選手たちを送り出しました。

学校長式辞


2学期終業式

令和4年12月20日

 2学期が今日で終了します。また、2022年、令和4年もあと10日余りで終わります。この時期になると、わが国では1年間の様々な振り返りが行われ、~~大賞などが選出されます。例えば、今年の「新語・流行語大賞」とか、今年の世相を表す漢字一文字等もこの振り返り関係の行事です。

 そこで、皆さんにも振り返ってもらいます。今年1年で、自分にとって「ありがたい」と感じたことを3つあげてみてください。しばらく時間をおきます。 ・・・・

 じっくり振り返るには、もっと時間が必要かもしれませんが、式辞の時間が限られていますので、話を再開します。本当は「ありがたい」ことなのに、いつの間にか「当たり前」になってしまっていることが、私たちにはたくさんあります。こうした節目に、改めて振り返りを行ってみるのも必要ではないでしょうか?

 私のありがとうの一つは、野球部の皆さんが行ってくれている校内の広い範囲にわたる朝掃除です。相当な量の落ち葉がきれいに掃かれ、我々は気持ちよく学校生活を送ることができています。「野球部の皆さん!ありがとう」。その他、各練習場の周りを朝掃除してくれている部活生、教室の朝清掃をしてくれている生徒の皆さん、「ありがとう。」

 さて、皆さんの心の中にはどんな「ありがとう」が浮かんで来たでしょう。もう20年近く前になりますが、私は、南予の田舎町で、小中学生が「感謝の手紙」を発表するイベントに参加したことがあります。両親に対して「生んでくれてありがとう」、母親に対して「いつも身の回りの世話をしてくれてありがとう」、友達に対して「ぬくもりをありがとう」など、みずみずしい感性で感じた「ありがとう」があふれていました。その場で聴いている、第三者の我々さえも、「幸せな気分」になりました。ましてや、相手から直接言われる「ありがとう」は、言われた当事者にとっては格別で、とてもうれしく、満足感で胸がいっぱいになります。さらに不思議なのは、相手のみならず、「ありがとう」を発した本人自身をも「幸せな気分」にさせることです。そして、こうしたことを繰り返していると、しらずしらずの間に、人間的に成長できます。なぜなら、「ありがとう」に気づくためには、素直さや謙虚さ、豊かな感受性などが必要で、これらを含む人間性が磨かれて行くのです。

 また、「ありがとう」を感じたらそれに報いよう、恩返しをしようとする気持ちが自然に湧いてきます。それが活力の源となったり、モチベーションや忍耐力を向上させたりします。さらには、そうした感謝と感謝が相乗効果を発揮して、お互いの絆や信頼関係も深まります。

 このように、感謝することは、自分を成長させ、幸せだと気づかせてくれる、すばらしい習慣なのです。私たちは、このことをもっともっと強く認識し、日々暮らしていきたいものです。

 また同時に、日ごろから「ありがとう」を口に出して言うことも大切です。先に話したように、言う方も聞く方も幸せな気分にする、そんな大きなパワーを持つこの言葉は、コミュニケーションの中心に位置づけられていると言っても過言ではありません。それが証拠に、世界中どの国にも「ありがとう」の言葉があります。

 英語では「サンキュー」です。「サンク」はもともと、「思う・考える」という意味ですので、「サンキュー」は「あなたのことを思っています」ということですね。ドイツ語では「ダンケシェーン」、フランス語では「メルシー」中国語では「シェーシェー」など、とにかくすべての言語に必ず「ありがとう」があります。つまり、人間社会の中でなくてはならない言葉だということです。

 皆さんには、もう一度時間をかけて、今年をじっくり振り返り、自分にとってどんな「ありがとう」があったか、思い起こしてほしい。そして、それを心の栄養剤にして新年での挑戦に生かしてください。それでは、Have a Happy New Year!

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